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ノロウイルスで下痢やおう吐が起きる理由と、家庭で注意したい3つのポイント

冬になると増えるノロウイルスは、下痢やおう吐、腹痛の原因になるウイルスです。一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。厚生労働省の「ノロウイルスに関するQ&A」をもとに、感染が広がる理由と、家庭で注意したい点を整理します。
ノロウイルスで下痢やおう吐が起きる原因は?
原因は、手指や食品などを介して口から入ったウイルスが、腸管で増えることにあります。健康な人は軽症で回復することが多い一方、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせたりすることがあります。
ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。そのため、日ごろの予防が中心になります。
感染が広がる5つの経路
厚生労働省のQ&Aでは、感染経路として次のようなケースが挙げられています。
- 患者のふん便や吐ぶつから、人の手などを介して二次感染する
- 家庭や共同生活施設など、人同士が接する機会が多い場所で、飛沫などにより直接感染する
- 感染した食品取扱者を介して汚染された食品を食べる
- 汚染されていた二枚貝を、生や加熱が不十分な状態で食べる
- ウイルスに汚染された井戸水や簡易水道の水を、消毒が不十分なまま飲む
実は、食中毒では、食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品が原因となる事例が、近年増加傾向にあるとされています。ここでいう食品取扱者には、家庭で調理をする人も含まれます。
見落としやすいのは消毒の方法
一般的な感染症対策として消毒用エタノールなどが使われることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としてQ&Aで示されているのは、次亜塩素酸ナトリウムや亜塩素酸水、加熱による処理です。
調理器具は洗剤などで十分に洗ったあと、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)などで浸すように拭くことで、ウイルスを失活化できるとされています。家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できますが、使う前に「使用上の注意」を確かめておきます。
家庭でできる3つの予防
- 食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗う
- 下痢やおう吐などの症状があるときは、食品を直接取り扱う作業をしない
- 患者のふん便や吐ぶつは、使い捨ての手袋やマスクを着けて静かに拭き取り、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒する
子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い人は、加熱が必要な食品を中心部までしっかり加熱して食べることも勧められています。
感染が疑われるときの相談先
感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師に相談します。保育園や学校、高齢者の施設などで発生したときは、早めに最寄りの保健所へ相談することが勧められています。
まとめ
ノロウイルスは、手や食品を介して広がり、腸管で増えることで下痢やおう吐を起こします。手洗い、症状があるときに調理をしないこと、ふん便や吐ぶつの適切な処理という3つの予防を、家庭の習慣にしておくと安心です。消毒には、次亜塩素酸ナトリウムなど、ノロウイルスへの効果がQ&Aで示されている方法を選びます。
出典:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」