ホーム / 仕事・学び / 敬語のよくある間違い:二重敬語・尊敬語と謙譲語の取り違え・バイト敬語の直し方
敬語のよくある間違い:二重敬語・尊敬語と謙譲語の取り違え・バイト敬語の直し方

敬語は、丁寧に話そうとするほど、かえって間違いやすいものです。よくある間違いのパターンを知っておくと、仕事のメールや電話で迷う場面が減ります。ここでは、代表的な間違いと直し方を整理します。
敬語の3つの基本
- 尊敬語:相手や第三者の動作を高める言い方(例:いらっしゃる、おっしゃる、召し上がる)
- 謙譲語:自分の動作をへりくだって、相手を立てる言い方(例:伺う、申し上げる、いただく)
- 丁寧語:「です」「ます」をつけて丁寧にする言い方
間違いの多くは、この使い分けの取り違えから起こります。
間違い1:二重敬語
一つの言葉に、同じ種類の敬語を重ねてしまう間違いです。
- 誤:おっしゃられる → 正:おっしゃる
- 誤:お伺いいたします → 一般には「伺います」で十分です
- 誤:ご覧になられる → 正:ご覧になる
間違い2:尊敬語と謙譲語の取り違え
- 相手の動作に謙譲語を使ってしまう例:「受付で伺ってください」は、相手の動作に謙譲語の「伺う」を使っているため不適切です。「受付でお尋ねください」などと言い換えます。
- 自分の動作に尊敬語を使ってしまう例:「私が申されます」ではなく、「私が申し上げます」とします。
間違い3:いわゆるバイト敬語
- 「こちらがコーヒーになります」→「こちらがコーヒーでございます」
- 「1000円からお預かりします」→「1000円お預かりします」
- 「よろしかったでしょうか」→「よろしいでしょうか」
間違い4:社外の人に社内の人を高めてしまう
社外の人に対して、自分の会社の人の動作を話すときは、上司であっても尊敬語は使いません。
- 誤:「部長の○○はただいまいらっしゃいません」
- 正:「部長の○○はただいま席を外しております」
迷ったときの考え方
- 1. その動作をするのは誰かを確認する(相手なら尊敬語、自分や身内なら謙譲語)
- 2. 一つの言葉に敬語を重ねていないかを確認する
- 3. 迷ったら、「です・ます」の丁寧語で簡潔に言い直す
身につけるコツ
よく使う言葉を、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分けて表にしておくと、メールを書くときにすぐ確認できます。敬語の考え方は、文化庁の「敬語の指針」などでも解説されています。